私の高校の先輩方(落研)は、英語瀕死状態の私とは全く違って、とっても英語に長けています。先日、お世話になったLong Beach在住の先輩、現在「英語教授法」をコロンビア大学日本校の大学院で学んでいる先輩、そして、翻訳家の先輩(田栗美奈子さん)。
ほんと、素晴らしいんです!高校を卒業してからは会うことがなかった先輩方ですが、3年ほど前より、ふとしたきっかけで縁が復活しました。「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、私の場合、真逆ですね。でも、こんな再会ができて本当に嬉しく思っています。
せっかくなので「類は友を呼ぶ」、英語学習のために調べてみました。
"Birds of a feather (flock together)." 「同じ羽毛の鳥は一カ所に集まる」
"BOF"と略されるとか。いろいろ勉強になりますね~。
で、今日の本題です(←久しぶりに英語ネタだ)。
Part5の問題で下記のような問題がありました。
"This letter ( ) a notification of promotion from A to B."
私は「serves as」の選択肢を選んで、見事正解したのですが、問題の中に「functions as」という選択肢もありました。問題を解いている時は、functionが動詞とは微塵も思わなかったので、見向きもしなかったのですが、間違っている選択肢を、復習している際に辞書を引いたりしていたら、「functions as」はなんでダメなんだという疑問が湧いてきました。
で、英語教授法を学んでいる先輩に早速メールしてみたところ、お応えは下記のとおりでした。
<先輩の回答>
もし、私がこの問題に答えるとしたらやはりserve asを選びますが、なぜfunction asではダメなのか、と説明するのはちょっと難しいです。簡単に言えば、日本語ではどちらも「~として機能する、役立つ」の意味だけどserveとfunctionにはビミョーな意味の違いがあるから、ということでしょうか。
serveはちょっとカタイ言い方で、asを伴うときは<物・事>が本来の機能ではない役割を果たす場合、あるいは、その他の手段がない場合、に役目を果たす場合が多いと思います。
Oxford辞書にも
to be suitable for a particular use, especially when nothing else is available
"The sofa will serve as a bed for a night or two."
とあります。
それに対し、functionは「アクション動詞」的で、自らの役目を果たす、というニュアンスが強いと思います。だから英文履歴書でもよく登場するのではないでしょうか。
ただ、Websterの辞書あたりではほとんど同意、と捉えている向きもあります。
この問題文の場合、letterはいろいろな用途に使われるので、昇進の知らせが本来の働きではないけれど、他の手段ではなくletterを使ってあえてお知らせするので、function as よりも serve as のほうが適切、と説明できると思います。
でも、あひる(←私のことです)や私が serve as を選んだのは、おそらくどこかでそのような例文を目にしているからであって、this ..... serves as --- を決まり文句的に取っているのでしょう。
先輩の最後の文章にあるように、単語の意味だけに捉われないで、いっぱい英文に触れて、普段どんな風に文章で使われているのかを目にして、感覚で覚えておくというのが大事なんですね。根が理科系なので、すぐに理屈で考えてしまおうとするのが私の悪いクセです。
ちなみに、先輩は後学のために自分の教え方が合っているのかどうかを知りたがっており、「何かコメントがあったら教えて」と言っておられましたので、ご意見のある方、よろしくお願いします。
<追記>
田栗美奈子先輩の翻訳の書籍(一部です)
“I t”(それ)と呼ばれた子からのメッセージ 明日の自分を信じて (ヴィレッジブックス)
- 作者: デイヴ・ペルザー,田栗美奈子
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
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