昨日から実家に帰って、今日は朝から年末恒例のおせちづくり。ここ数年は自前で作るのは「田作り」「紅白なます」「栗きんとん」の3品だけになりました・・・。母と一緒に年末に手間暇かけて作っていた「黒豆」や「昆布巻」は5年くらい前から既製品を買うようになってしまいましたね。子供の頃は、石油ストーブの上に黒豆の鍋をのせて、コトコト煮ていたので、何度も蓋を開けて、「しわしわになるから蓋開けちゃダメ!」って母によく怒られたっけ。
日本の「おせち」って世界に自慢できる伝統文化だとつくづく思います。お正月におせち料理を食べるのは、『正月の三日間女性が休養できるように』と言われますが、本来は『神様を迎えている間は物音をたてたり、騒がしくせず、台所で煮炊きをするのを慎む』というところからきているそうです。お料理一つ一つにも祈りや願いが込められていて、改めてよく考えられているな~と感心させられます。昔の人の発想ってホントに豊かで素晴らしいものがあります。
・黒豆・・・「まめ(元気)に暮らせますよう」
・数の子・・・「子供がたくさん生まれて代々栄えますよう」
・昆布巻・・・「"よろこぶ"にかけて」
・田作り・・・「豊年豊作・五穀豊穣を祈る」
・紅白なます・・・「紅白の組み合わせで平安・平和を願う」
・栗きんとん・・・「"金団(きんとん)"と書いて、豊かになりますよう」
「おせち」って特別に美味しいってものではないけれど、せめて、今作っている3品くらいは作り続けて、日本の文化を大切に思う心を、再認識する日にしたいなと思う大晦日です。
最後になりましたが、今年から手さぐりで始めたブログですが、私のつたないブログに訪問して下さった方々、本当にありがとうございました。そして、コメント下さった方々、本当に感謝いたします。
日常の何気ないことにも、アンテナを張って物を見たり感じたりするということ、それを文章にするということ、自分にとってはとても有意義な行為でした。来年は、この辺りの感性がもっと磨けるようになりたいなと思っております。
では、皆さまよいお年をお迎え下さい!
【田作り】
<材料>
ごまめ 80g
★しょう油 大さじ3
★みりん 大さじ2
★砂糖 大さじ4
★水 少々
<作り方>
① ごまめはゴミを取り除き、フライパンに和紙を敷いた中に入れて弱火で空炒りする。目安はごまめの両端を持ってポキンと折れる程度まで。 ※一度にたくさん炒らないこと。
② 鍋に★を合わせ弱火にかけ、大きな泡が出たら①を入れて手早くからめる。
③ 煮汁がほとんどからみつくまで煮つめたら、皿に広げて冷ます。
④ 冷めたらお重に移してできあがり。
【紅白なます】
<材料>
大根 1本
人参 1本
★酢 1カップ
★砂糖 大さじ3
★しょうゆ 小さじ1
★塩 小さじ1
★みりん 大さじ2
★かつお節 10g
<作り方>
① 大根、人参は千切りにする。
② ①に塩を少々ふって塩もみし、しんなりしたら水気をしっかり切る。
③ ★を小鍋に合わせ一煮えさせ、こして冷ましておく。
④ ③に②を合わせ、箸であえてできあがり。