今日(現地時間だと2/7)は、アメリカンフットボールリーグ(NFL)の全米チャンピオンを決める1戦「第44回スーパーボウル」の日。日本には余りなじみのない大会だと思うのですが、アメリカ人にとっては、それこそ一大イベントらしく、スーパーボウルまでの1週間は"スーパーボウル・ウィーク"と呼ばれてアメリカ全土がスーパーボウル一色に様変わりし、テレビの視聴率も40%以上、視聴者数では約1億3千万人以上と、国民の2人に1人が生で観戦しているとか。
私は、以前勤めていた会社で、NFLの公式ユニフォームを取扱っていた関係で、スーパーボウルのことは、毎年少しだけ気にかけてましたが、今年は私の注目度合いがかなり違います。
なぜなら、私の愛すべき街ニューオーリンズを本拠地におく”ニューオーリング・セインツ"が、スーパーボウルに初めて出場するからです。そして、大方の予想を覆し、見事31対17で、インディアナポリス・コルツを下して、創設43年目で初優勝を決めました!
5年前のハリケーン・カトリーナの被害で、本拠地"スーパードーム"が使えなくなり、お隣テキサス州のサン・アントニオなどでホーム・ゲームを実施したことも。ハリケーン・カトリーナによる被害の心の傷が、今でも残るニューオーリンズの復興の象徴としても、是非とも優勝して欲しかったのです。おめでとう、セインツ!おめでとうニューオーリンズ!!!
2002年4月末にニューオーリンズに初訪問した時の大興奮の話&失敗談は、以前の記事にも書きましたが、その後、2005年4月末に再び"New Orleans Jazz & Heritage Festival Jazz Festival"に行くことができました。
そして、その年の8月29日に「ハリケーンカトリーナ」が上陸し、ニューオーリンズは堤防の決壊を受け、街の約80%が水没。あの時カトリーナの避難所(避難民のほとんどがアフリカンアメリカン)となっていたのが、今日初優勝をもぎとったニューオーリンズ・セインツのホームスタジアム"スーパードーム"でした。
人種差別の問題が浮き彫りになった避難所前での映像は、日本のニュースでも、何度も流れてましたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?私は、現地の友達の安否や、ニューオーリンズの被害状況が知りたくて、毎晩、遅くまでCNN(←25:00を過ぎると同時通訳がなくなるので聞くのが必死)にかじりついていたので、今でも映像が頭にこびりついています。
写真:カトリーナ直後の水没したニューオーリンズ市街。中央は屋根の一部が飛ばされたスーパードーム
カトリーナ後のニューオーリンズを、どうしても見ておきたくて、2006年の4月末に三度(みたび)Jazz Fest時期にニューオーリンズへ。
テキサス在住の友人の運転で、ハリケーン・カトリーナの被害の最もひどかったNinth Wardという地域に行ってみましたが、カトリーナから9ヶ月も経過していたのにもかかわらず、ライフラインがほとんど復旧しておらず、まだ、誰も住める状態ではない無法地帯のままでした。日本では考えられないアメリカ政府(当時ブッシュ大統領)の対応の悪さに憤りを覚えましたね。
あのハリケーン・カトリーナから今年で5年。今日のセインツのスーパーボウル初優勝の快挙を知って、元気になったニューオーリンズをますます見てみたくなりました。今年の4月末は久しぶりにJazz Festに行こうかな。
- アーティスト: オムニバス,キャロル・フラン,プリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンド,チャーリー・ミラー,ランディ・ニューマン,アラン・トゥーサン,ドクター・ジョン,アーマ・トーマス,ダヴェル・クロフォード,ボーソレイユ,ザ・ウォーデル・ケザーグ・オーケストラ・フィーチャリング・ドナルド・ハリソン
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