赤ちょうちんでひとりごと

音楽を愛して止まないAKKOのお気楽なひとりごと。自分の好きなことや感じたことを徒然なるままに綴ってます。

手作りはもう古臭いのかな~

プロフィールにもあるように、私の特技のひとつに「編み物」があるのですが、困ったことに、材料を買えるお店がどんどん減っていきます。

自分の家から便利なので、池袋の「キンカ堂」さんをよく利用していたのですが、先月22日に「キンカ堂さん」は自己破産を申請し、全店が閉店してしまいました。「手作り」ってこと自体がもう古臭い時代なのかもしれませんね。

既製品も安くなっているし、世の中すごいスピードで動いているからそんなのんびりした時間も取れないのかもしれません。

昨日、池袋に行って、なんとなくキンカ堂の前を通ったら、こんなこと(写真下)になっておりました。手作りファンの多くのメッセージを見てちょっと感動してしまいましたよ。ジーン。

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私の場合、母親が編み物が好きで、しかも、とっても上手で毎日のように編んでいて、それを幼い頃からそばで見ていたせいか「門前の小僧習わぬ経を読む」って感じで、自然と出来るようになりましたね。

大人になった今では、大好きなJAZZを聴きながら、お酒をちびちび飲みつつ、編み物をしている時間が至福のひとときだったりしますが、やることがいろいろあって、なかなか時間が取れないのが残念です。まあやり始めると夢中になってしまうので、うかつには始められないのですが・・・。

3年前だったかな、手術することになって、1ヶ月ほど入院していたことがあったのですが、ベットに釘付けで暇なのをいいことに、毛糸をしこたま持ち込んで手術後せっせと編んでいたら、だんだんいろんな病室の人が集まってくるようになって、「どこまで進んだの?」って毎日進捗状況を見にくるのです。

私の作品がだんだん編み進んでいくのと、自分たちの病気が治るのをダブらせているかのようで、私もなんだかこれを仕上げたらみんなの病気が治るような気がして、寝る間も惜しんで編んでいたら、退院する頃にはサマーセーターを一着を編みあげてしまいました(写真下)。看護士さんを始め、患者さんみんなが完成を喜んでくれたのがとても嬉しかったのを思い出します。「編み物」が特技でよかった、と感じた瞬間でした。

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直近の自身の作品のお気に入りは「ネックウォーマー」(写真下)。NHK教育テレビの「おしゃれ工房」という番組で紹介されていたのですが、あまりのかわいさに一目惚れ。意外と簡単で半日くらいでできたかな?ちょこっと寒い時にさっとかぶれるのが便利です。

このネックウォーマーだと、首だけじゃなくて肩まで暖かいし。おとといの某集会でも会議室がちょっと寒くて大活躍しました。編み図ありますので、欲しい方はご一報下さい。

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「編み物」といえば、都はるみさんの「北の宿から」の「着てはもらえぬセーターを寒さこらえて編んでます~♪」という歌詞が編み物好きな中では評判がよくないんですよね~。

ニットデザイナーの広瀬光治さんが「これのせいで編み物がすっかり暗いイメージになった」と新聞にコラムに書いたところ、作詞家の阿久悠さんから、お詫びの手紙が来て、「毛糸玉の歌」という明るい編み物のイメージの作詞をされたそうです。いいエピソードだな。ユーモアのある方ですね、阿久悠さん。もっともっとこの世にいろんな詞を残してほしかったです。