赤ちょうちんでひとりごと

音楽を愛して止まないAKKOのお気楽なひとりごと。自分の好きなことや感じたことを徒然なるままに綴ってます。

太郎 再び参上!

1970年に開催された大阪万国博覧会(以下、大阪万博と略)。そのシンボルであった太陽の塔の内部にある「生命の樹」が、約2年にわたる再生事業を終え、2018年3月19日から48年ぶりの一般公開が始まりました。太陽の塔の制作者は言わずもがな、私も大好きな芸術家の岡本太郎さんでございます。

48年ぶりのこの一般公開に際して、先週25日(日)のEテレ 日曜美術館 で、この太陽の塔が取り上げられていましたね。とてもいい番組でした。内容の一部を書いてみるとこんな感じです。録画、大活躍(^^)v。

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(中略)
大阪万博が「明るい未来の象徴」としてかかげたテーマは「人類の進歩と調和」。これに太郎は違和感をおぼえます。

いわゆる「人類の調和」というのは逆だと思うんですよね。人間、少しも進歩していないんですよ。科学的に、工業的に、産業的に、様々な意味では進歩しているかもしれないけれど、人間的にはみんな空しくなってますよ。機械の奴隷になってますよ。

それから、調和っていうとね。全部が機械で生産されたような計算尽くなものばっかしが並ぶでしょ。そうじゃない!それと正反対のものをバーンとぶつけてやろう。

だから僕は、調和っていうのはぶつかり合うのが調和なのであって、正反対のものをバンバンとぶつかり合うことによって、両方が開くと。だから、あんな素っ頓狂なモノを作った訳ですよ。憎まれてもいい、嫌われてもいいと。 

太郎が提示したぶつかり合う調和、その思いを表したのが太陽の塔でした。そもそも太陽の塔が立つ場所には、建築家丹下健三により近未来の空間をイメージした壮大な大屋根が広がることになっていました。ところが、その構想を知るや、太郎の中に強い思いが湧きあがったのでした。

壮大な水平線構想の模型を見ていると、どうしてもこいつをボカン!と打ち破したい衝動がむらむら湧きおこる。
優雅におさまっている大屋根の平面に、ベラボーなものを対決させる。
こういう対決の姿によって、雑然とした会場の、おもちゃ箱をひっくりかえしたような雰囲気に、強烈な筋を通し、緊張感を与えるのだ。

「万国博に賭けたもの」より

その信念が万博を動かしました。高さ70mの太陽の塔のために大屋根に穴を空けるように計画が変更されたのです。万博のテーマと対戦するべらぼうなシンボルの誕生です。
(中略)
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これを読んで「この番組すごく面白そうなのに見逃しちゃったぁぁ~」と思った方。大丈夫。安心して下さい。3月31日(土) Eテレ 午後2:00~午後2:45に再放送がありますよ~。

下記の写真は、2015年の12月に大阪で行われたガンボフェスというライブの翌日に、出演者のZYDECO KICKSニューオリンズパンチのメンバーと一緒に太陽の塔に行った時のものです。その時は外からしか見ることが出来ませんでしたが、今は中も見ることができるなんてなんだか夢のようですね! あ~、生命の樹、早く生で見てみたいな~。

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 <追記1>
赤ちょうちんのキーボードの上には、ホコリ除けに太郎さん手ぬぐいがかかっておりまする(^^)v。

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<追記2>
私が会社で使っているノートのカバーは明日の神話でございまする~。ほぼ日刊イトイ新聞ほぼ日手帳 2016で買いました。
*残念ながら現在は販売は終了しています。

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