赤ちょうちんでひとりごと

音楽を愛して止まないAKKOのお気楽なひとりごと。自分の好きなことや感じたことを徒然なるままに綴ってます。

年に1度のTV放送

毎年11/3に行われる全日本剣道選手権大会。 おそらく年間で剣道がTVで放映されるのはこの日だけだと思います。

実は、こう見えても(見えてなくても)、私、剣道弐段。学生時代、激しい練習の後、全員一列に座って、主将の「黙想っ!」の号令で黙想をしている時、 今までうるさかった道場がシ~ンと静まりかえり、セミの鳴き声とか子供の遊び声とかそんな音だけが優しく聞こえてくるあの瞬間が好きでした。

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今年は、7月にブラジルで世界選手権がありましたので、情熱大陸やニュースの特集で取り上げられることが、いつもの年より多かったようですが、剣道はまだまだ国際的にはマイナーな競技。でも、逆にそれだからこそ、今でも武道の精神が世界中の剣士に宿っているように思えます。

「柔道」と「JUDO」に、大きな違いがあるのではないかと考えている日本人は少なくないはずで、私も、オリンピックなどで「JUDO」の試合を見ているとそう思うことがよくあります。

確かに武道の定義はとても曖昧ですので、国際的な試合にマッチさせるには、そのような曖昧な部分をそぎ落とさないとダメなのでしょう。

例えば、剣道であれば、"一本"の定義は「充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心のあるもの」となっていますが、「充実した気勢」とか「残心」など、日本人にしかわからないと思われる、"心の凛とした内面"を、国際ルールとして外国語にするのは、かなり難しい気がしています。国際的にメジャーな競技になってほしいような、今のままでいいような複雑な気持ちで、1年に1度の試合TV放送を見ておりました。

内村五段、3年ぶり2回めの優勝おめでとうございます!