「3度のメシより音楽が好き」というのはちょっと大袈裟かもしれませんが、そのくらい音楽が好きな私。その中でも、JAZZはかなり大きな部分を占めています。今回はなんせニューヨークに出張なわけですから「仕事の後にはJAZZライブに行きたい!」と日本を立つ前から虎視眈眈と狙っていたのは言うまでもありません(部長、すいませんっ)。
●山中千尋トリオ@Iridium on July 10th 2012
日本を発つ前に「何かいいライブはないかなあ」とネットで情報検索をかけたところ、7/10(火)に、なんと山中千尋さんのライブがニューヨークであるではありませんか。しかも場所は"Iridium(51st Street/Broadway・写真)"というTimes Squareからすぐ近く。私が泊まるホテルから徒歩30分くらいのところでした。
これは私に「行け!」って言ってますよね(笑)。このライブを見つけたその時点で即電話予約。そして、自分のCD棚から手持ちの千尋さんのCD3枚をガシっと抜いて、出張用の荷物の中に入れたのは言わずもがなです(もちろんサインをもらうため←ミーハー丸出し)。
そういえば、Iridiumって以前私が行ったときは、確かリンカーンセンターの近くにあったように記憶していました。調べたら2001年に移転したんですね。便利な場所になってよかったです。
7/10 20:00開始。仕事の後、軽く夕飯を食べていざ"Iridium"へ。山中千尋さんの演奏を生で聞くのは今回が初めてです。小さくて華奢(きゃしゃ)な体なのに、演奏するピアノのタッチはかなり力強く、凄まじいほどの迫力とオーラに包まれています。
そして。なんと言っても超美人さん!背中が開いた衣装を着て演奏されるとその背中に汗が光って、男性陣はみんなその妖艶さに即ノックアウト!って感じかもしれませんね。
今回も、黒い衣装に身を包み、素晴らしい演奏を披露。ビートルズデビュー50年を記念して、7/18にリリースされた新アルバム"ビコーズ"の中から何曲かと、スタンダードを演奏して下さいました(Set Listを一番下に記載してあります)。
さらに、MUSIC CHARGEはたったの25ドル。アメリカはMUSIC CHARGEが安くっていいですよねえ(←って日本が高すぎるのか)。何度もライブに行けちゃいます。
ライブ終了後は、写真撮影に応じて下さった千尋さん(写真)。お綺麗です。会場で購入したCDに加え、日本から持っていったCDにも心よくサインして下さいました。素敵な演奏とサインそして写真をありがとうございました!
- アーティスト: 山中千尋,中村恭士,ジョン・デイヴィス,ジョン・ノレン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: CD
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●WEDNESDAY NIGHT JAZZ@Water Street Restaurant on July 11th 2012
JAZZの世界ってそんなにマーケットが広くないからなのか、JAZZが縁で思わぬ方とつながったり、プロのJAZZミュージシャンの方と知り合いになれたりすることがよくあるのですが、今回のニューヨーク出張でも驚きの事実がありました。
普段、お仕事でほぼ毎日のようにメールしている取引先のNYスタッフの方(日本人)と今回初めてお会いすることができたので、休憩時間にアメリカに来たきっかけなどをお伺いしたところ、日本の大学を卒業した後にJAZZをもっと深く勉強するためボストンの"バークリー音楽大学"に留学された方がなんとお二人もいらっしゃったのです。
そのうちのお一人は「昼間の顔」の他に「夜の顔(?)」も持っていらっしゃいました。そう、なんとその方の本職は"BLUE NOTE NEW YORK"などでも演奏されているプロのJAZZドラマー(Yutaka Uchidaさん)だったのです。
普段、メールのやりとりをしているので、もちろん、お名前は知っていましたが、まさか、本職がJAZZドラマーだったとは知る由もないのでもうびっくりです。
前述の山中千尋さんとも同じバークリー卒なのでお友達ということでしたし、日本で活躍中の私がファンのJAZZ MUSICIANの何人かは共通の知り合いでしたので、すっかり打ち解けちゃいました。世間は広いようで狭いです。こんなことがあるとJAZZを好きでいて本当に良かったと思いますね。
内田さんはリーダーアルバムもリリースしておられるとのことなので、即、職場で手売りしていただきました(もちろんサイン付)。日本に帰国してすぐ聞いたのですが、アレンジがまたかっこいいんですよね~。全曲がご自身のオリジナル。すごい。
水曜日の夜に内田さん出演のライブがイースト川沿いのケイジャンレストラン"Water Street Restaurant"であるとのことだったので、その日に設定されていたスタッフ全員との「食事会」は私のリクエストによりここにしていただきました。この日は"WEDNESDAY NIGHT JAZZ"という日で編成はピアノトリオ、MUSIC CHARGEはフリー。
内田さんからの事前情報に寄れば、何の曲をやるかは全く決めずに、ステージの場で決めて演奏するスタイルとか。3人の絶妙なアイコンタクトで「決め」もぴったりで、とてもさっき曲を決めたとは思えないくらいです。自由奔放にアドリブでどんどん豊かな演奏を展開しちゃうのがJAZZの醍醐味。「お食事冷めちゃいますよ」と声をかけられるほど演奏に聞き入ってしまいました。
そして、このような場は「飛び入り参加」が基本OKなので、腕に自信のあるお客さんは、ステージにあがって演奏することができます。今回もバークリー卒の取引先の社員さんがサックスで、そして、他のお客さんがピアノで参加していました。このお客さん演奏がまたみんなめちゃめちゃうまいんだな~。JAZZの世界満喫です!
食事の後に見たマンハッタンの夜景もすごく綺麗でしたし、大好きなケイジャン料理もとっても美味しかったし、次回ニューヨークに来た時はまたここに来よっと(もちろん水曜日の夜に)。内田さん、来日される際は是非日本でも演奏して下さいね!
●Christian McBridge Big Band@Dizzy's Club Coca Cola on July 13th 2012
ニューヨークでの最後の出勤日。長かったようであっという間の出張が終わりを向かえたわけです。仕事もアフター5も、毎日が刺激的な日々だったので、ちょっと感慨深いものがありましたね。
で、ニューヨーク最後の夜にもう1本だけライブを見ておこうと思い探してみたところ、Christian McBridge Big Bandという文字を見つけたので、これに行ってみることにしました。
このChristian McBridge Big Band、実は、私は全然知らなかったのですが、人気のあるビックバンドのようで、私は予約もせずにふらっと訪れたら、すでにチケットは売り切れ。キャンセル待ちに回されました。
綺麗なドレスを着た女性スタッフが説明する「キャンセル待ちのシステム」がかなり早口であまり理解できず、「入れないのかも~」と不安いっぱいに待合室で待っていたのですが、開演になって5分くらい経ったところで、名前を呼ばれ、なんとか無事入場することができました。
キャンセル待ちでしたので、席はあまりよくありませんでしたが、音響がとてもよく、雰囲気もとてもいいライブ会場でした。ちゃんと予約してくればよかったな、と後悔しきり。
それにしても、リスニング弱いくせによくもまあ「キャンセル待ち」なんてことにチャレンジできたものだと。後になって、自分の行動をいろいろ振り返ってみると、その大胆さというか無謀さにびっくりします。二週間ちょっとの海外生活の賜物でしょうか(笑)。
12回に渡って綴ってまいりました「海外出張珍道中日記」も今回で最終回となりました。文才の無い私の単なる出張日記に、最後までおつきあいいただきまして本当にありがとうございます。
3年前に、TOEICで英語学習を再スタートした時には、まさかロンドン&ニューヨークの二カ国出張、しかも、単独出張などという業務が回ってくるとは思いも寄りませんでした。
出張の仕事内容はいろいろセンシティブなものではあったのですが、日本での出張準備や、向こうでの日常生活も全部含めて、自分の人生としてとてもいい経験をすることができたと思っています。
TOEICに出会って英語学習を今まで続けてなかったら、このような機会には巡り合わなかったことでしょう。これもひとえにTOEIC講師の方々と、TOEICの仲間たちのおかげ。進歩がノロノロの私をいつも励ましてくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!
※この連載は終わりますがブログは終わりませんよぉ~(笑)。
<Set List>
●山中千尋トリオ@Iridium
【曲目】
1. She Did It Again (Michel Petrucciani)
2. Insight Foresight (山中)
3. Take Five (Paul Desmond)
4. When You Wish Upon A Star (Leigh Harline)
5. Close to You (Burt Bacharach)
6. Because (John Lennon/Paul McCartney)
7. Yesterday (John Lennon/Paul McCartney)
8. Michelle (John Lennon/Paul McCartney)
9. I'm Gonna Go Fishin' (Duke Ellington)
【メンバー】
Chihiro Yamanaka(P)、Yoshi Waki(B)、John Davis(Ds)
●WEDNESDAY NIGHT JAZZ@Water Street Restaurant
【曲目】
<1st Set>
1. Days of Wine and Roses (Henry Mancini)
2. All Blues (Miles Davis)
3. Anthropology (Charlie Parker)
4. Body and Soul ((John W. Green)
5. A Night in Tunisia (Dizzy Gillespie)
6. Tenor Madness (Sonny Rollins)
<2nd Set>
1. In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck)
2. Maiden Voyage (Herbie Hancock)
3. Donna Lee (Charlie Parker)
4. Billie's Bounce (Charlie Parker)
<3rd Set>
1. All the Things You Are (Jerome Kern)
2. Alone Together (Arthur Schwartz)
3. The Theme (Miles Davis)
【メンバー】
Walter Fischbacher(P)、James Cammack(B)、Yutaka Uchida(Ds)
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【海外出張珍道中日記 全12話】
1.飛行機編~
2.ホテル編~
3.タクシー編~
4.通勤編~
5.ビートルズ編~
6.スーパーマーケット編~
7.美術編~
8.スイーツ編~
9.食事編~
10.ロンドン観光編~
11.ニューヨーク観光編~
12.JAZZライブ編~