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赤ちょうちんでひとりごと

音楽を愛して止まないAKKO(晶)のお気楽なひとりごと。自分の好きなことや感じたことを徒然なるままに綴ってます。

ロックの英詞を読む ~"Rock Between The Lines"~

TOEIC/English Book Review

僭越ながら、再び「本の紹介」です。11/19の記事の最後にも書いたのですが、音楽で英語を勉強しようとしている人には持って来いの本、ピーター・バラカン著「ロックの英詞を読む(集英社インターナショナル)」です。洋楽は好きだけど歌詞の言わんとしていることがイマイチわからないと思った人(←私だ)にもお勧めの一冊です。 

ロックの英詞を読む

ロックの英詞を読む

 

この「ロックの英詞を読む」、ご存知の方もおられるかもしれませんが、1992年4月から2003年3月までの11年間、アルクの月刊誌"English Journal"のコラムに著者が連載していたものに何曲かを追加して、2003年10月8日発行されたものです。音楽ツウの著者ですが、このコラムに関しての選曲はすべてアルク編集部にお任せだったというのがユニークですね。この本の掲載曲全36曲はこちら「Rock_Between_The_Line」から。

1曲あたりの本の構成ですが、まず最初に、とりあげた曲のエピソードや社会的な背景、またアーティストのプチ情報や著者の曲にまつわる思い出などを紹介した後、「では、歌詞を見ていきましょう」という書き出しで歌詞の解説が始まります。1コーラスごとのオリジナル英詞の後、著者による新訳が日本語で書かれているのですが、副題の"Rock Between The Lines"に違わず、歌詞の行間を見事に汲み取った解釈は著者ならではのもので、曲の深い部分の素晴らしさを味わえるまさに「行間のロック」と言えますね。歌詞の中の難しい単語には脚注が付いておりますが、この脚注には意外にもTOEIC単語が頻繁に登場してきます(意外でもないかな)。で、最後に【使える日常会話表現】のコーナーが設けられており、歌詞の中に出てきた表現で、日常会話で使えるものが例文を挙げて紹介されています。

例えば、日本のMTV番組でも一世を風靡したThe Policeの"Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)"の歌詞だったら(サビ部抜粋)、
  Since you've gone I've been lost without a trace
  I dream at night I can only see your face
  I look around but it's you I can't replace
  I feel so cold and I long for your embrace
  I keep calling baby, baby, please
trace、face、replace、embraceという執拗なまでのライミング(韻を踏むこと)がこの曲全体に漂うストーカー的な雰囲気と主人公の執念の生々しさを物語っていると解説しています。
そして歌詞中に出てきたlong for~(~を思い焦がれる)を切り出して
A:Most of my favourite movie are coming out on DVD these days.
    (私の大好きな映画のほとんどは、最近DVDで出ているわ)
B:Still,I long for the days when you could see great movies on TV every weekend.
    (それでも、毎週末テレビで名作映画が見られた頃が、僕はとても懐かしいね)
というような、日常表現として使えるフレーズが各曲ごとに載っているので、ここだけ読んでもためになります。
さらに、掲載曲が入っているアルバム情報とアーティストの経歴が各曲の最後に載っていますので、音楽の本としても情報が豊富で、手元に置いておいて損のない一冊になっていると思います。英語学習者ならもちろん、英語学習者でなくても一読の価値ありです!

先日紹介した「猿はマンキお金はマニ」は英語の発音の本なのでもちろんなのですが、ご本人がものすごくこだわっておられるのが、英語のカタカナ表記についてです。ピーター・バラカンさんは何冊か本を出されておりますが、どの本にも「英語の発音に近い表記にしたいので、日本で一般的に使われている場合と異なっている場合があります」と必ずお断りを入れています。「ブルーズ(blues)」「アクースティック(acoustic)」「ミーディア(media)」「レッド・ゼペリン(Led Zeppelin)」「ピーター・ゲイブリエル(Peter Gabriel)」などは、ピーター・バラカンファンにとってはお馴染みの表記です。人名や地名については特にオリジナルの読みを大切にすべきだと私も思いますね。初めてこれをカタカナにしたマスコミ(ミーディア(笑))は責任重いなあ。

ところで、英詞を使って英語を学習すると言えば、今年10月のとあるイベントで知り合いになった美人英語講師Screaming Bunnyさんビートルズの楽曲を使ってこんなステキなロック英語講座をされてます。こちらから行けます(紹介は神崎先生のブログに先を越されてますね・・・)。
・第1回:"With A Little Help From My Friends"を題材にsomeとanyの違いについての講座
・第2回:"For No One"を題材に現在完了形についての講座
どちらの対訳もCDに付いているものと違うもので、Bunnyさんの解釈と感性が全面的に押し出された素晴らしいものになってます。彼女のビートルズに対する深い敬愛の念を感じます。是非ご一読あれ。

<ピーター・バラカンおまけ情報>
月~金 AM7:00~AM10:00 Inter FM (76.1)の"BARAKAN MORNING"に出演中(生放送)
DJs: Peter Barakan、柳井麻希
※木曜日のみ『BEGIN Japanology』の撮影のためピーター・バラカンさんは出ておられません。